移民政策を持たない国・日本が、気づいたら移民大国になる日
子どもの頃、外国人を見かけることはほとんどありませんでした。 駅前でも、学校でも、近所でも、日本人しかいませんでした。
それが今、私の隣にはスリランカ人が住んでいます。
「移民は取らない」のに、気づけば外国人頼みの社会へ
日本政府は長年、「移民政策は取らない」という立場を維持してきました。 しかし現実には、技能実習制度や特定技能制度を通じて、多くの外国人労働者を受け入れています。
介護、農業、建設、飲食――。日本人だけでは回らない現場が増えました。
つまり日本は、「移民」という言葉を使わないまま、実質的には外国人労働力に依存する社会へ進んでいます。
「違う文化」が、すぐそこにある暮らし
隣人と少しずつ話すようになって、気づいたことがあります。 食べ物の話、家族の話、母国の話。当たり前だと思っていた自分の「日本の常識」が、実はひとつの見方に過ぎなかったと感じるようになりました。
外国人が増えることは、日本社会が「広がる」ことだと、私は思っています。
人手不足の日本を、一緒に支えてくれている
介護、農業、建設、飲食――。今の日本は、外国人労働者なしでは成り立たない現場が増えています。
これは「仕方なく頼っている」のではなく、「一緒に社会を作っている」と捉えたいです。
日本が直面している少子高齢化や地方の衰退は、一国だけで解決できる問題ではありません。新しい担い手が来てくれることは、ありがたいことだと思っています。
ただ、「歓迎する気持ち」だけでは足りない
外国人が増えることを嬉しいと思う一方で、受け入れる側の準備がまだ追いついていないとも感じます。
言葉の壁、生活のルール、地域とのつながり。「来てくれてありがとう」という気持ちだけでは、一緒に暮らすことはできません。
どんな地域を作りたいのか。どうルールを共有するのか。その議論を、もっと丁寧にしていく必要があります。
「移民大国」になることを、恐れなくていいかもしれない
日本は長年、「移民政策は取らない」と言い続けてきました。でも現実は、すでに変わり始めています。
だとすれば、その変化を恐れるより、「どう一緒に生きるか」を考える方が、ずっと建設的だと思います。
隣人と交わす他愛もない会話が、私はけっこう好きです。 そういう小さな積み重ねが、新しい日本の日常になっていくのかもしれません。
