「潤日の肖像 日本に向かう“中国”」を見て

NHKスペシャル「潤日の肖像 日本に向かう”中国”」(2026年5月24日放送)を見ました。日中関係が冷え込む中、なぜ中国から日本への移住=「潤日」が増えているのかを追ったドキュメンタリーです。富裕層の資産移転、AIを活用した起業家、地方への企業投資まで、その実態を丁寧に映し出していました。

画面の中に、あの頃の上海を見た

私は1999年から2011年まで上海で働きました。留学からそのまま現地に残った、現地採用の第一世代です。先日、日本人が刺される事件があったビルにも、かつて通っていました。

番組に登場する起業家たちを見て、胸の奥がざわつきました。新しいことに挑むワクワク、「では次」と動き出す速さ——あの頃の上海で毎日感じていた、あの空気そのものでした。

地方も他人事ではない

移住は大都市だけの話ではなく、地方への企業投資など新たな動きも起きているという指摘が印象に残りました。人口減少が進む地方に暮らす身として、外から来るエネルギーが地域に何をもたらすか、リアルに考えさせられました。

国家と個人は別の話

番組はきれいごとだけを映しませんでした。在留資格の厳格化など、移住者が歓迎一色ではない現実も伝えていました。政治が冷えても人は動く——「国家間の関係」と「個人の選択」は連動しないのだと、改めて感じました。

「中国は嫌い、でも隣の李さんは好き」と普通に言える時代が来るといいと思います。国への感情と、人への親しみは別々の引き出しに入れておいていい。

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